２７日の県内は朝から広い範囲で、雨と風が強まった。

朝の会津若松市の小学校を取材すると、登校する子どもたちに強い風が吹きつけていた。

すると…花壇のプランターが倒れ、みんなで土を戻す様子も…。

その２時間後…空も暗くなり、地面を叩きつけるように雨が降りはじめた。

暖かく湿った空気が流れ込んだ県内では、昼過ぎをピークに強い雨雲がかかり、県内の広い範囲で雨と風が強まった。

郡山市では、車が水しぶきをあげながら走る様子が見られた。

田村市や須賀川市、玉川村では、昼過ぎの１時間に降った雨の量が５月の観測史上最も多くなった。

２５日に、竜巻とみられる突風の被害にあった二本松市では、被害にあった住宅では、屋根を覆ったシートに雨が打ち付けていた。

周辺の住民は「瓦飛んできたり、ちょっと穴開いたり傷付いたり、まだ修理してないんで雨漏りが心配かなと今思っている」と話した。

この雨の影響で、一部の自治体には、土砂災害警戒情報が出されたが、すべて解除されている。

一方、浜通りの楢葉町では、午後１時に、町内の乙次郎地区と女平地区の１７世帯３２人に大雨警戒レベル３にあたる高齢者等避難が出された。

今のところ、避難している人はいない。

県高校野球連盟はこの夏に行われる全国高校野球選手権、県大会の開会式を各チームの選手がそろって参加する形で行う方針を決めた。

去年は、「密」を避けるため、選手の入場行進後、キャプテンだけがグラウンドに残るなど人数を制限して行われた。

従来通り、選手が一堂に集まり開会式が行われるのは、３年ぶり。

県高校野球連盟は、「選手たちのためにも最高の舞台を整えたい」とコメントしている。

今年の大会には、６８チーム、６９校が出場する予定で７月９日に郡山市の「ヨーク開成山スタジアム」で開幕する。

重症化を防ぐため、県内でもワクチンの４回目接種が始まった。

福島市にある高齢者施設では、２７日から新型コロナワクチンの４回目接種が始まった。

ワクチンの４回目接種は重症化を防ぐことが目的で、当面は３回目接種から５か月以上が経過した、６０歳以上の人や１８歳以上で基礎疾患がある人などが対象。

施設では、午前１１時から接種が始まり、６０歳以上の入所者９０人のうち、２０人がワクチンを接種した。

４回目の接種を受けた入所者は、「痛くはなかった。安心して生活できる」と話した。

福島市では、２６日から個別接種も始まっていて、４回目接種の対象者が増える、７月中旬以降は集団接種も検討しているという。

ドイツで開かれているG7（＝主要7か国）のエネルギー大臣らの会合が行われ、石炭火力発電について段階的に廃止するとの共同声明を発表しました。

共同声明では、「2035年までに電力部門の大部分を脱炭素化する」ことで合意し、「排出削減対策をとっていない石炭火力発電所は最終的にフェーズアウトさせる」と明記しました。

また声明では、エネルギーの「脱ロシア」に向け、LNG(＝液化天然ガス)の供給を増やすことが重要だとする認識で一致しました。

ロシアによるウクライナへの軍事進攻は、エネルギー価格の高騰につながっていて、「エネルギー供給の安全保障に重大なリスクをもたらしている」と強い懸念が示されています。

◇プロ野球セ・パ交流戦　日本ハム3-2巨人(27日、札幌ドーム)

日本ハムが巨人に3-2で勝利。8回に勝ち越しの第3号ソロホームランを放った淺間大基選手がヒーローインタビューで、この試合にエラーを喫した横浜高校の後輩でもある万波中正選手に対し、「あしたは万波がやってくれると思います」と語ったことにファンが反応。

SNSでは試合直後から「エラーしちゃった万波くんをカバーする先輩淺間くんほんとにかっこいい」「淺間くん万波くんの事もしっかり考えてくれていい先輩だな」「最後に万波くんの事出してくるの素敵すぎるよー」「フォローしてくれてる優しい」「後輩万波のミスを先輩淺間がカバーするとか野球はやっぱり素晴らしいなと思いました」といった声が寄せられていました。

27日、将棋の女流棋士が、女性として初めて棋士編入試験の受験資格を得ました。

里見香奈女流四冠は、女性として初めて棋士養成機関の奨励会で三段まで昇段しましたが、26歳の年齢制限で退会となり、女性への将棋普及のために設けられた「棋士」とは別制度の「女流棋士」という立場で活躍しています。

棋士になるためには、まず、奨励会に入会して対局を勝ち抜き、四段に昇段する必要がありますが、これまでに奨励会での対局を勝ち抜いて棋士となった女性はいません。

里見女流四冠は、27日の対局に勝利し規定の成績に達したため、女性で初めて棋士編入試験の受験資格を得ました。

里見香奈女流四冠「そういう（受験資格を得る）勝率をあげられたことに関して素直にうれしい。今まで（試験のことを）考えなかったので、考え直したいなと思っています。覚悟もいることですし、大きな決断になると思うので」

受験については明言しなかった里見女流四冠ですが、受験した場合、若手の棋士5人と対局を行い、3勝すると合格。史上初の女性棋士となります。